年齢を重ねて自分について深く考えた結果、気が付いてしまいました。
そう、わたしは おじさんが苦手 なんだってことを。
おまえこそおばさんのくせに 何を言ってるんだー!と怒られてしまいそうですが、おじさんが全員苦手なのではありません。
うら若き20代の頃、新卒で入社したカーディーラーですが、直属の上司(父親世代)と反りが合わなかったんです。
それまでの人生は自分の長所=協調性だと思って生きていたので、この居心地の悪さはなんだと考えていました。
単なる相性かなとも考えましたが、今思うと終業時間なのに帰宅できない空気を出される点や、新人ならもっとこうするべきだ!と納得できないことを押し付けられる感が嫌だったのかもと思います。
まぁ、わたしも社会人になりたてで至らなかった点は多くあったと思います。
若い頃はそこまで深く分析せず、職場が合わなかったんだなと転職をするわけですが、振り返るとそこそこ居心地がよかったと感じる職場は女性ばかりなんですよね。
女の敵は女ではなかった
なんとなく女性ばかりの職場はドロドロしていそうで避けた方がよいとか聞いたことはあり、男性も適度にいた方が雰囲気もいいかもと思っていたんですが、わたしにとっては当てはまらなかったんです。
それを痛感したのが今の職場のひとつ前の職場でした。
通信制高校の資料請求をした顧客様に架電して来校(学校見学)のアポイントを取る仕事でしたが、パソコン作業が遅れがちな分、架電先の顧客様のお話をよく伺って架電数より来校数で勝負しようと思っていました。
通信制高校は自分に合った環境で学びたいお子さんや、現在お子さんが不登校になってしまい藁をもつかむ気持ちで資料を請求して来る親御さんが多く、わたし自身も子供の不登校の経験があるのでなるべくたくさん話を聴いた上でひとつの選択肢としておすすめするスタンスを取るようにしていました。
ただ、月に一度開かれるミーティングでは来校数は悪くないのに架電数が伸びていないことをチクチク言われたり、話す内容に心がこもってないと言われたりダメ出しが多く、すっかりやる気をそがれてしまいました。
ダメ出しして来るおじさんは長年のキャリアはありますが、何年も毎日同じセリフを話していて自分のペースに引き入れ来校まで持っていくパターンが決まっているので、そちらこそお一人お一人に対して心はこもってるんですか?と言いたくなってしまうのをこらえていました。
上司に当たる別のおじさんも数字のことばかりでこちらが何か意見のようなことを言うことは気に入らないようでした。
上記のおじさんたちに共通するキーワードは 昭和 です。
俺の言うことは絶対!で、自分のやり方が正しく、昔からの悪しき慣習を疑いもなく引き継いでいる面です。
なので一見おじさんでも柔軟性があったり、紳士的なおじさんは嫌いではありません。
若い頃から現在にかけて自分も確実におばさんへ変化を遂げているのに思いっきり棚に上げてますが、言い方を変えると 昭和の時の価値観のままで頭が固くて威圧的なおじさんが苦手 なんです。
いわゆるおじさんが居ないというだけでかなり仕事がしやすいので、職場を決める上でわたしに取ってはかなり大きなポイントです。
おじさんが苦手から見えてくること
あまり自分のことについて掘り下げていない時は、まさかおじさんにこんな苦手意識があったとは思ってもみませんでした。
でも、すでに述べたようにおじさんそのものが苦手なのではなく、昭和の古い価値観をこちらは納得していないのに当たり前のように押し付けられることへの反発心からだと思います。
幼い頃から特に大きな反抗期もなく、親に言わせるとボーっとしてた子でわりと自分でも温厚な人間だと思っていたのでそのような反発心が強かったことは意外でした。
自分を知るということは大切ですね。
このことに気が付かなければ安易に仕事内容だけで職場を決めて、また新たに昭和おじさんの下でストレスを抱えることになっていたかも知れません。
わたしはたまたま対象がおじさんでしたが、人によっては対象がおばさんになったり同年代の男性になったり年下の女性になったり人それぞれだと思います。
自分がどうしてその人をストレスに感じてしまうのか掘り下げてみると新しい自分が発見できるかも知れません。